日本代表キャプテン長谷部誠の心の整え方」を紹介しています。普段はスポーツ選手の本も芸能人の本と同様に、本人の人気に依存して売ろうとしている本であり、中身がないという気がして、手に取りません。しかし、この本は目次をみて違うと判断しました。そもそも長谷部誠という選手に魅かれたのは、彼の立ち振る舞いにあります。「適切にパスを出し、適切にシュートを打ち、適切にドリブルをする」はじめてこの選手を見たときに抱いた感想です。それでいて日本代表のキャプテンを若くして務める姿に引き込まれました。なぜ長谷部誠はそのような人物なのか、そのヒントがふんだんに盛り込まれています。
まず、彼の経歴は、中高時代はいたって普通。高校卒業後浦和レッズ入団。Jリーグ優勝後、ドイツのヴォルフスブルグ入団の後、ブンデスリーグ優勝。そして、日本代表キャプテンとしてアジアリーグ優勝。プロ後の経歴は華々しいものがあります。
長谷部選手本人は自身のことをしばしば平凡と自称します。意見が違う人もいると思いますが、ぼくも彼は「普通」だと思います。サッカーに関して「天才」は他にたくさんいる。では、なぜ他の天才を押しのけ、日本代表キャプテンに上り詰めたのか。私は「学びの天才」だからだと感じました。普通の人がいかに上り詰めるか、自分の目標を達成するか。そのヒントがまさにこの本だと思います。
内容は主に2点あります。1、題名の通り「心の整え方」2、「学び方」:自身を向上させる方法です。1点目はしばしば自己啓発書にあるような、遅刻しない、グチらない、努力をひけらかさない、楽なほうに逃げないといったことが書いてあります。しかし、プロサッカー選手として上り詰めるまでの経験を用いての記述には強い説得力があります。2点目は学び方。先輩や監督だけでなく、本からも学ぶ、逆境や失敗から学ぶアンテナの広さという彼の最強の武器が垣間見えます。自分だけ試合に出れず家族の前で恥をかいたとき、ベンチで応援するしかないとき、そのアンテナがフル稼働します。そして、判断基準「難しい道を常に選ぶ」
もうひとつ、彼のすごさが見れる話があります。それは26歳にして引退の準備をしていることです。その行動力が脱帽。監督になることを目標に、どんな練習を導入するか、選手とのコミュニケーションは、マスコミへの対応はなどなど学び方が他の人と一線を隔します。
最後に、長谷部選手が名言を引用している名言からぼくの気に入った名言を2つ引用します。
「惚れて通れば千里も一里」 本田宗一郎
「直にして礼なければ即ち絞す」 孔子